名古屋・第17回 梅見月杯(SPⅠ)
【短評】 1着 アクロマティック……発馬後すぐに内に入れ終始ラチピッタリを回り追走。残り半マイルあたりから仕掛け、持続力のある末脚を発揮。ロスなくさばいた鞍上の好騎乗が光ったが、砂の深い場所を回っての差し切りだけに実力も相当なもの。 2着 サウスウインド……スッと2番手。スローな流れに乗り道中はほぼ完璧。4角でやや外へふくれたことで勝ち馬にうまくインをすくわれたのが悔やまれる。 3着 ベルライン……内目をロスなく追走。折り合いもつき、ほぼベストのレース運び。持ち味を発揮。 4着 ピースフルリバティ……相変わらずの掛かりの悪さ。ポテンシャルの高さは名古屋随一と認めるが、他頭数だとやはりさばくのに苦労するし、重賞クラスに入るとこの名古屋でこの脚質では勝ち切るまではなかなか難しい。
【レース後のコメント】 1着 アクロマティック 下原理騎手……同じ兵庫の強豪や名古屋の速い馬がいたので、どうなるか分かりませんでしたが、スタートをうまく決めてくれましたし内が軽そうだったので、ラチぴったりから経済的な競馬を心がけました。内から抜け出すときに一瞬物見をしましたが、最後はグイと伸びてくれましたからね。この末脚が一番の魅力じゃないでしょうか。名古屋大賞典に向かうことになったらまだ乗せてほしいですね。 新子雅司調教師……名古屋の馬場は合うと思って、ここを選んだんですよ。前半のレースを見ていて、逃げ馬が強い印象を受けましたので深い箇所を通らないようにとジョッキーと話していたんです。彼もうまく乗ってくれました。一度中央に上げて、結果を残せませんでしたが、それを踏まえて、以前とは違う調教に替えて、負荷をかけるようにしています。このあとは名古屋大賞典に向かいます。応援ありがとうございました。
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名古屋・第3回 梅桜賞(SPⅡ)
【短評】 1着 モズキンボシ……内目の経済コースをうまく追走。3ハロンを過ぎたあたりで筒井騎手が動けばスムーズに反応してインからスルスルと。3年連続で兵庫所属馬の勝利。当地とのレベル差か。 2着 ベッロポモドーロ……うまく運び正攻法のレース運び。3角あたりで先頭に詰め寄った瞬発力には見どころも、勝ちにいっての結果だけに仕方なしか。 3着 メガホワイティ……ロスなく追走して完璧なレース運び。ゴール前ではじわじわと伸びたが、上位2頭が動いた時に置かれたのが前との着差に。 4着 ホウライマリーン……単勝1.7倍の圧倒的支持。ハナにいきペースを握ったのはいつも通り。最終コーナーを回るまでは先頭でこのまま勝利かと思われたが、モズキンボシに並ばれた残り150mあたりから一気に失速。父サウスヴィグラス、母の父コロナドズクエストと短距離の血も濃いゆえに、最後は距離の壁と言ったところか。
【レース後のコメント】 1着 モズキンボシ 宮下康一騎手……距離が延びるのは良いかなとは思っていたので楽しみにはしてましたが、まさか本当に勝てるとは。園田は1、2コーナーでペースが緩んで向正面から一気に速くなりますが、この名古屋は園田ほど緩急がないので、この馬にはそういう競馬は合っていますね。約20年ぶりの名古屋でこうして重賞を勝つことができてとても嬉しいです。 田村彰啓調教師……前走からの間隔はありませんでしたが、出来自体はよかったですし、何より太目傾向だった馬体が絞れていたのがよかったですね。それに課題だったスタートも決めてくれました。パワー型の馬で名古屋の馬場も向いたのでしょう。距離を求めて遠征した甲斐がありました。次走ですがグランダムジャパン路線の佐賀のル・プランタン賞を予定しています。応援ありがとうございました。
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