笠松・第44回 岐阜金賞(SPⅠ)
【短評】 1着 ダルマワンサ……好スタートを決めるも前半は折り合いに専念して中団から。ただ、先頭との差もさほどなく、3コーナーから仕掛けられると一気に伸びて4コーナーでは先頭にならび、そのままの勢いでゴール。距離が延びても末脚が甘くならなかったのは今後に大きな収穫となった。 2着 ニュータウンガール……内に2頭先行意欲を見せた馬がいて、3番手の外で折り合いをつける。掛かることもなく淡々と進んで、向正面では抜群の手応え。勝ち馬と併せる格好で進出。最後までバテていないが、瞬発力の差で遅れを取ったぶんの2着。ただ、地力は十分に示してくれた。 3着 スカイガーデン……前半は無理なく先頭から10馬身程の中団で流れに乗る。先着2頭には離されたが、向正面の中間あたりから仕掛けてジワジワと脚を伸ばし3着に健闘。5月の条件戦でこの距離を経験したのが大きかったのか、長くいい脚を使っていた。
【レース後のコメント】 1着 ダルマワンサ 加藤聡一騎手……今回が初めてでしたが、いい馬に乗せてもらい、勝つことができて素直に嬉しいです。同じレースで乗ったことがありますし、調教に跨った感触も悪くなかったし、一瞬の切れ味を生かせればいい勝負になる手応えはありました。今日は全てがうまく運べたと思いますが、距離にメドがつきましたし今後が楽しみですね。 田口輝彦調教師……暑い中での移籍で多少、夏負けの感じはありましたが、太目もなく仕上げることができました。正直、距離が長いかなと思いましたが、聡一くんがうまく乗ってくれましたね。今後は権利を得たので盛岡・ダービーグランプリか、距離適性を考えて名古屋・秋の鞍か両にらみで検討していきます。
笠松・第49回 くろゆり賞(SPⅠ)
【短評】 1着 クインズプルート……テンのスピードが抜群。少し促されるとサッと反応して難なくハナに立ち、その後は淡々としたペースで勝負どころまで運べた。そこからゴーサインが出ると後続を離す一方で、まさに影をも踏まさぬ逃走劇で快勝した。 2着 ニホンピロヘンソン……前走までと違い中間はビシビシとやらない調整法に変えたのが奏功したのと、水野騎手の手綱さばきもあって後方ながらインでしっかり折り合いがついていた。3コーナーからはラチ沿いを1頭だけいい脚で伸びたが、勝ち馬とは差があった印象。 3着 レッドゲルニカ……先手を取りに行ったが、勝ち馬に叩かれて好位のインに控えざるを得なかった。やや窮屈な追走になったのは気の毒ではあったが、最後は脚いろが一杯になっていたし、テンのスピードを見ても全盛時の状態には及ばなかったのかも。
【レース後のコメント】 1着 クインズプルート 小野楓馬騎手……「北海道で調子がいいなと思っていたのですが、輸送があってもパドックで跨った感じは変わらず良かったです。すんなりハナに立てましたし、その後も競られることなく楽に行けました。道中は馬のリズムや気分だけに気を付けていれば何とかなりそうだなと思いました」
安田武広調教師……「前日に笠松に到着したのですが、森山先生や笹野先生をはじめ関係者の方がよくしてくださって、馬の状態を維持することができました。今日はジョッキーがうまく乗ってくれました。距離は今日くらいがベストですが、2000mまではこなせるので今後が楽しみです。ただ、夏場の長距離輸送の後なので次走はダメージの具合を見て決めます」
名古屋・第3回 湾岸スターカップ(SPⅡ)
【短評】 1着 インザフューチャー……内のメタルフェルが譲らずに番手の形。道中の手応えは微妙で2着馬の逃げ切りかと思われたが、最後は何とか。2馬身ほどの余裕はない。マイル戦までがギリギリかも。 2着 メタリフェル……水野騎手らしく好発を決めてハナへ。ハイペースに近い流れだったが、ハナへ行けると違う。3角過ぎの手応えでは勝ったように思えたが…。 3着 コマジオウ……抜群のスタートを決めて、1、2着馬には譲ったが、インをロスなく追走。最後もバテずに伸びた。大健闘だが距離も向く。 6着 エムエスオープン……先行争いを見る形で絶好のポジション。ペースも向いていただけに首を傾げる内容だった。今井騎手は「暑さの影響があるかも」と追い切り後に語っていたが、当日の猛暑の影響があったかも!?
【レース後のコメント】 1着 インザフューチャー 川西毅調教師……自分との戦いという面がありますから、まずは発馬を決めてくれたのがよかったです。内に速い馬がいましたので2番手からは想定内。軌道を修正できたのは何よりです。次走は西日本ダービーを目標にしています。
動画:金シャチけいばNAGOYA(名古屋けいば)公式チャンネルより |