• トップ > レース回顧 > 重賞競走 > 2012年度

レース回顧

 

笠松・第41回 東海ゴールドカップ(SPⅠ)

 

 2012年12月31日16回笠松5日9R サラ系・オープン・SPⅠ 稍重 1900m

着順

馬番

馬名

所属

斤量

騎手

馬体重

走破時計

着差

人気

1着

3

エーシンサンダー

笠松

55.0

東川公

508

2.02.4

 

1

2着

8

トーホウカイザー

名古屋

56.0

岡部誠

505

2.02.9

2 1/2

3

3着

1

エイシンダッシュ

笠松

56.0

佐藤友

490

2.03.4

2 1/2

4

4着

4

サイモンロード

名古屋

55.0

丸野勝

525

2.03.9

2 1/2

2

5着

7

エーシンマギー

笠松

53.0

筒井勇

451

2.04.3

2

5

6着

9

サイキョウアサカゼ

笠松

55.0

大塚研

442

2.06.3

大差

9

7着

2

ケントリュウコウ

名古屋

54.0

大畑雅

475

2.06.9

3

10

8着

5

ノゾミカイザー

名古屋

55.0

加藤利

470

2.07.1

1 1/2

7

9着

10

エーシンアクセラン

笠松

56.0

濱口楠

507

2.07.3

1

6

10着

6

フィールドチャペル

名古屋

55.0

大原浩

518

2.09.0

8

8

 

【寸評】  1着 エーシンサンダー……抜群のスタートを決めてサッとハナへ。持ち前のしぶとさを存分に発揮できたレース展開で逃げ切り勝ち。一枚落ちのSPⅠだったが、初重賞勝ち。まだ5歳だし、今後の活躍がますます楽しみ。  2着 トーホウカイザー……もともとスタートがあまり良くないのか、今日もダッシュがつかず後方からの競馬。ただ、スローで流れて一巻の終わりかと思われた展開の中を自身でマクッて2着。負けて強し、といえる内容だった。  3着 エイシンダッシュ……前半、掛かり気味になりながらも経済コースのインで脚をタメて3着。調教で見せるような悪癖もなく今日も力を発揮できていたし、時計的にも悲観するような内容ではなかった。メンバー次第ではあるが、今後、重賞のひとつやふたつは取れる可能性を秘めた1頭だ。  

 

【レース後のコメント】

1着 エーシンサンダー

伊藤強一調教師……思惑としてはエーシンアクセランを行かしてサイモンロードと競らせる作戦も考えていたのですが、エーシンサンダー自身がハナへ行けましたからね。結果的にはこれで良かったんだと思います。ようやくこの馬でSPⅠを制することができましたので、ホッとひと安心というところです。今後は気性面に課題もありますし、とりあえずは地元を中心に使っていきたいと思っています。
東川公則騎手……抜群のスタートを切れましたからね。サイモンロードも競ってきませんでしたし、この馬の勝ちパターンに持ち込めたと思います。まだ少しフワつくところがあるのでその点が今後の課題ですが、能力は見ての通り相当です。今後も楽しみな馬ですね。

 

  

 

 

 

笠松・第16回 ライデンリーダー記念(SPⅠ)

 

 2012年12月30日16回笠松4日9R サラ系2歳・牝馬・オープン・SPⅠ 不良 1600m

着順

馬番

馬名

所属

斤量

騎手

馬体重

走破時計

着差

人気

1着

10

ピッチシフター

名古屋

54.0

阪野学

422

1.43.8

 

1

2着

3

ユーセイクインサー

名古屋

54.0

今井貴

439

1.43.8

4

3着

1

ウォータープライド

名古屋

54.0

児島真

432

1.43.9

1/2

2

4着

6

ハイアンドノーブル

笠松

54.0

向山牧

383

1.45.1

6

6

5着

2

チョットチョット

名古屋

54.0

岡部誠

435

1.45.3

1 1/2

5

6着

8

ルード

笠松

54.0

大原浩

428

1.45.3

7

7着

4

エイシンルンディー

笠松

54.0

尾島徹

434

1.45.4

3

8着

7

マユノプーリン

笠松

54.0

吉井友

405

1.46.3

4

9

9着

5

ミルクヒメ

名古屋

54.0

丸野勝

436

1.46.6

1 1/2

8

10着

9

セナリオヒル

笠松

54.0

東川公

469

1.47.2

3

10

 

【寸評】  1着 ピッチシフター……連闘でも大きな馬体減はなく、見た目に疲れも感じられず。やや速めの流れを積極的に追走。しかも外々を回らされる苦しい流れ。4角で2着馬に交わされた時は万事休すかと思われたが、直線で差し返した内容は数字以上に強かった。  2着 ユーセイクインサー……毛づや良好。パドックでの気配はこれが一番。先行争いを見ながら進める絶好の展開だったにせよ、マクり上げた脚は切れ味十分。今日は勝ち馬が強かったということ。この馬自信はかなり力をつけている。  3着 ウォータープライド……最初のスタンド前ではシンガリ追走。多少、ペースは早かったが、さすがに厳しい位置取りに。それでも道悪の中を猛然と追い込んで勝ち馬から0秒1差まで詰めよった。3着だが一番強い競馬をしたのはこの馬かも。

 

【レース後のコメント】

1着 ピッチシフター

阪野学騎手……人気に応えられて、また自身としては初めて重賞を勝ててホッとしています。北海道へ短期移籍していた時に勝ったことがある馬で、力があるのは分かっていました。その当時より行きっぷりがよくなっているのもいいですね。柔らかみがあって走りそうな馬なので、これからも楽しみです。
川西毅調教師……来年はグランダムジャパンシリーズを狙おうと思っている馬だからね。ここならのメンバーなら勝ってもらわないと(笑)。連闘だけど雰囲気は前走より良かったからね。今回、日程が詰まっていたから、この後は無理をせずひと息入れるつもり。

 

  

 

 

 

名古屋・第12回 名古屋グランプリ(JpnⅡ)

 

 2012年12月24日20回名古屋5日10R サラ系3歳以上・オープン・JpnⅡ 重 2500m

着順

馬番

馬名

所属

斤量

騎手

馬体重

走破時計

着差

人気

1着

8

エーシンモアオバー

栗東

56.0

岡部誠

508

2.40.3

 

3

2着

3

クラシカルノヴァ

栗東

56.0

濱口楠

480

2.40.4

1/2

4

3着

4

オースミイチバン

栗東

55.0

川島信

513

2.42.2

9

6

4着

7

ナムラダイキチ

金沢

56.0

畑中信

511

2.42.5

1 1/2

2

5着

5

トリップ

栗東

54.0

小牧太

502

2.43.0

2 1/2

1

6着

9

リワードレブロン

高知

56.0

永森大

485

2.45.2

大差

11

7着

2

ミサキティンバー

名古屋

56.0

横井将

551

2.45.5

1 1/2

10

8着

6

ノゾミカイソク

名古屋

54.0

丸野勝

470

2.46.0

2 1/2

9

9着

10

ブライトシンプー

名古屋

54.0

宇都英

486

2.46.8

4

8

10着

1

キングスエンブレム

栗東

56.0

尾島徹

474

2.48.6

9

5

11着

11

ニシノファイター

道営

54.0

五十嵐冬

500

2.49.9

6

7

 

【寸評】  1着 エーシンモアオバー……プラス23キロの馬体重も気にならず。レースは先手を主張するもトリップに執拗に絡まれたため、一周目向正面では譲り2番手でレースを進めた。二周目向正面ではそのトリップを早めに交わし先頭に立つと、コーナーからまくって来るクラシカルノヴァとの叩き合いに。直線入り口ではいったん並ばれかけたが、内外のコーナリングの差も味方し、最後まで抜かせなかった。勝ちタイム2分40秒3は平成12年にファストフレンドが打ち立てたタイムをコンマ5秒上回るレコードタイム。これが人馬ともにうれしいグレードレース初制覇となった。 ちなみに、今年もエーシンモアオバーの外枠(7,8枠)が連に絡み、これで過去11回中10度目の連対となった。「名古屋グランプリは外枠が買い」  2着 クラシカルノヴァ……一周目1角手前でつまずくも直ぐに立て直し、好位で流れにのった。二周目の向正面では早めに仕掛け、前のエーシンモアオバーを捕らえにかかったが、最後は同じ脚色になってしまい半馬身及ばなかった。ただ、初めてのオープン(重賞)、初めての地方馬場をモノともしない走りで今後が大いに楽しみになる内容だった。  3着 オースミイチバン……道中は中団、内々に進路を取りながら、勝負どころから脚を伸ばすという自分の競馬に終始しての3着。ノド鳴りで2500mがいいタイプではないし、力は出し切ったと考えたい。  4着 ナムラダイキチ……スタート後のエーシンモアオバーの切れ込みで頭を上げる不利があったのは災難だったが、それにしても道中はいつも見せているような行きっぷりがなく前に進んでいかない感じだった。雪の影響で十分な調教を積めていなかったのも影響したのか、それとも名古屋の馬場が合わなかったのか。どちらにしてもこの馬の力は出し切れなかったと捉えたい。参考外。  5着 トリップ……やや気難しそうな馬で、道中は走りに前向きすぎて折り合いを欠くような場面が目についた。割れた1番人気ではあったが、その人気に応えることができず。とにかく気性面での成長がほしい。

 

【レース後のコメント】

1着 エーシンモアオバー

岡部誠騎手……厳しい競馬になって、最後まで踏ん張れるかの不安はありましたね。この馬の手綱をとるのは昨年のグランプリ以来ですが、馬体もまだ若々しくて、ここまできっちりと仕上げてくれたスタッフの皆さんに感謝したいです。当初の予定ではハナへ行って、引きつけての逃げを想定していましたが、トリップが掛かってきたので、どうしようかと思いましたが、競る格好にならなかったのが良かったです。濱口さんの馬(クラシカルノヴァ)との叩き合いになりましたが、抜かせない根性は大したものですね。優勝して嬉しいというよりはホッとしました。デビューして17、18年経ちましたが、初めてグレード競走を勝ててこんなに嬉しいことはありません。ありがとうございました。